新型コロナの影響 : 音楽療法士の非常事態における心構えと対応

小沼愛子

 

新コロナウイルス感染拡大について、世界各地で影響が広がっています。これまでに健康や生活に影響があった方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

アメリカに住む私は、日本語・英語での関連ニュースに加え、アメリカ政府から出されている日本への渡航警戒がレベルを注視していたところ、数日前その警戒がレベル1から2へ引き上げられました。(警戒レベルは1~4まであり、4“Do not travel”です。中国全土への渡航はレベル4となっています。)

 

警戒レベル2は健康な人の渡航を禁止するものではないのですが、様々な状況から判断し、私は来週日本へ行く予定をキャンセルすることになりました。きっかけは、渡航主目的であった日本音楽療法学会近畿支部学術大会の開催中止通知を受けてのことでした。

⬆︎講習会が開催される予定だった部屋。
⬆︎講習会が開催される予定だった部屋。

 

自分が講師をする予定だった講座の参加者の方々やご一緒するはずだった皆様にお会いできず本当に残念という気持ちがある一方、現在の日本国内外の状況から考えると、大会開催中止は賢明な判断であると考え支持しています。

 

音楽療法界においては、近畿支部大会のみならず、他の地域での学術大会や講習会の開催中止発表が続いているそうです。

 

大会やイベントの開催中止に伴う作業はとにかく膨大で気持ち的に後ろ向きになりやすく、関係者の方々は本当に大変でいらっしゃることとお察しします。

 

こんな時はネガティブな気持ちが先立ちがちですが、そこには「感染拡大防止に貢献している」という大変重要かつポジティブな意味があると考えています。音楽療法士全体がこの難しい現状をサポートし、前向きな気持ちを失わずにいられるように、と心から思います。

 

一方、私のように仕事がキャンセルになって頭を抱えている方も沢山いらっしゃると思います。社会全体において、経済、健康、生活への影響が心配される毎日ですが、自身の健康管理はもちろん、他者への思いやりを忘れず賢明な判断をしていきたいところではないでしょうか。とはいえ、こんな時に日々一人で色々考えて思い悩んでしまう、という方々も多いと思います。

 

本会では会員向けのピアサポートを2ヶ月に一回のペースで開催していますが、今回初めて、会員以外の方にもご参加いただける無料オンラインピアサポートを、31日(日)午前9時から開催することに決まりました。

 

このブログをご覧の方で、最近何となく気持ちが晴れない方、具体的な悩みがある方、遠方のMTとのコミュニケーションや相互サポートにご興味のある方に是非お気軽にご参加いただきたいと思っています。

 

次回ブログに無料オンラインピアサポートへの申し込み方法をアップしますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください。(水曜深夜までにアップされます。)

 

 

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