弓田 菜々子
2019年9月20~22日、大阪府大阪市の大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)にて、第19回日本音楽療法学会学術大会が開催されました。本会からは、スタッフ細江、辻、弓田が参加しました。
大会テーマは「研究と臨床の深化 ~多様なニーズに応えるために~」。今年も実行委員会の皆様を中心にご尽力いただき、とても快適な大会でした。
以下、大会プログラムです。
【9月20日(金)講習会】
・9:30 受付開始、10:30~18:10まで、「研究」「神経疾患」「命」「連携」「ワークショップ(2本)」、「本部企画」というカテゴリーの7枠で、第1講から第4講まで、様々な講習会が開かれました。
【9月21日(土)学術大会1日目】
・開会式
・講演「音楽心理学の現在 -『同質の原理』をめぐる研究動向など-」 (星野悦子氏)
・市民公開講座「音楽療法について」特別企画 : 対談「音楽の力」(佐渡裕氏、益子務氏)
・シンポジウム「国家資格は今 -2-」
・ランチタイムパフォーマンス
・支部連絡会
・自由研究発表、課題研究発表、自主シンポジウム、ポスター発表
・交流会
【9月22日(日)学術大会2日目】
・自由研究発表、課題研究発表、自主シンポジウム、ポスター発表、ビギナーフォーラム
・ランチタイムパフォーマンス
・全員集会
・閉会式
講習会のカテゴリーが例年と異なったり、課題研究発表があったり、今年のプログラムは新たな試みが随所に見られました。
本会では、音楽療法士ならびに関連他職種の方々のキャリア・スキルアップのためのオンライン利用状況についてアンケート調査を実施し、その結果と考察をポスターで発表しました。
発表を聴きに来てくださった皆様、励ましのお言葉をいただいた皆様、そして、アンケート調査にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
また、自主シンポジウム「日本全国に音楽療法を届けるための『遠隔音楽療法』の現状と可能性を議論する」に、話題提供者として、本会スタッフ小沼がボストンからSkypeで参加しました。最新の通信技術により遠隔地への音楽療法が可能となっている現状について、シンポジストの方々より紹介がありました。
学術大会でしか会えない仲間もたくさんいますが、近況を語り合い、悩みを聞き合ったりして、各地の方々と交流を深めることができました。学術大会は大きくピアサポートの場でもあると実感しています。
来年の日本音楽療法学会学術大会は熊本で開催されるそうです。すでに運営関係者の方々によって準備が始まっているとのことで、感謝しきりです。
さて、次回ブログでは、この大会で発表された遠隔音楽療法の自主シンポジウムについて小沼がリポートします。