細江 弥生
もう2ヶ月前になってしまいますが、6月に参加した「第5回世界パーキンソン病学会」についてレポートさせていただきます。
5th World Parkinson Congress は、6月4日から7日まで、京都にある京都国際会館で行われました。私は音楽療法に関するワークショップやラウンドテーブルでの通訳ボランティアとしてこの大会に参加しました。
通訳ボランティアの仕事がある時間帯以外は学会に自由に参加できました。中でも楽しみだったのは希望者が参加できる「WPCコーラス」でした。WPCコーラスでは、パーキンソン病患者さん達が作詞・作曲した曲の中から選ばれた2曲を開会式で合唱しました。
コーラスメンバーが会場で顔を合わせるまでは、ディレクターであるジュディー・スペンサーさんがメールやYoutubeで指示を送ってくれたので、参加者は自主練を行うことができました。
約60名のコーラスメンバー達の国籍は様々で実に国際色豊かでした。また、医療従事者だけではなく、当事者、家族、ボランティアなど様々な立場の方が一緒に舞台に立ち、歌に込められたメッセージを音楽によって会場に届けるというプロセスに関われたことは本当に良い経験であったと思っています。
↓下の写真は開会式の様子です。
オープニングセレモニーでは、コーラスだけでなくダンス、シンガソングライターで当事者でもある樋口了一さんの歌、優秀動画の表彰、パーキンソン病の啓蒙に貢献した人々の表彰などがあり、その後和太鼓の演奏が参加者をレセプションパーティーへと導いてくれました。
初日からあらゆる場面で芸術が盛り込まれているなと感じていたのですが、それは大会を通して見られることでもありました。
*リポートその2に続きます。
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