弓田 菜々子
7月21・22日、秋田県横田市のよこてシャイニーパレスで開催された「第18回日本音楽療法学会東北支部学術大会」へ参加してまいりました。
講習会前の腹ごしらえとして、横手市に着いて早々に横手やきそばをいただきました。半熟目玉焼き、各店独自のソース、福神漬けが付くのが特徴だそうで、とても美味しかったです。
今年の東北支部大会のテーマは「音楽療法の専門性を考える」~対象者の生活の質の向上を目指して~でした。
参加者は70名ほど。東北6県+他県からの参加者の皆さんは支部大会での再会を喜んでおり、各所で「久しぶりー!」の声が聞こえてきました。
以下、大会プログラムの概要です。
【大会一日目】
・午後12:50から受付、開会式
・教育講演: 生活の質(QOL)とは何か、その向上を目ざす音楽療法について考える~重い障がいをもつ方の事例から目標設定・実践観察について検討する~
・会員による研究発表(2件)
・学術企画: フリートークタイム(高齢者領域)
・講習会Ⅰ: 「介護予防における音楽療法の役割~リズムと身体運動~」
・交流会
【大会二日目】
・午前9:30から受付
・特別講演: 「発達障害と芸術療法」
・特別企画(講習会Ⅱ): 「QOLの向上」とは何か、知的障がいを伴った自閉症児の事例を通して検討する
~事例提供者・医師、そして会場の皆様とともに考える~
1日目の夜の交流会では、秋田名物の「いぶりがっこ」や「豆腐かすてら」、「横手やきそば」(この日2回目)を堪能し、阿波踊り、郡上おどりと合わせて日本三大盆踊りと言われる秋田県雄勝郡の西馬音内(にしもない)盆踊りも楽しみました。
しなやかで優雅な踊りに、会場全体が魅入っていました。
今回の大会では、児童と高齢者それぞれの講演、講習会、発表があり、幅広く学ぶことができました。自分の音楽療法が本当に対象者の生活の質の向上につながっているのか、まさに大会テーマである音楽療法の専門性とは何かに加え、「その方にとっての生活の質の向上とは」を常に問い続けなければならないという視点も改めて肝に銘じました。
医師であり発達障害の診療に従事されている西牧先生からは、医学・心理学の観点から発達障害についてわかりやすくお話しいただき、発達障害を持つ方の音楽療法によるQOL向上の可能性について他の視点から考える機会にもなりました。
充実感いっぱいの帰り道では、音楽療法士同士の話が尽きず、心地よい疲労感に包まれていました。
連日の猛暑の中、大会を成功に導いてくださった実行委員、事務局、役員の皆様に心から感謝しております。今後の東北で音楽療法がより根差していくよう精進せねば、と気持ちを新たにしています。
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