今週の英語28:"Age Appropriate" とは

 

by 細江 弥生

 

久しぶりの英語紹介ブログです。

 

以前、「今週の英語4」で "Preference" = 嗜好という単語を紹介しました。

 

クライエントの好みの音楽を知ることはとても大切である」という話から “Preference”という単語を紹介したのですが、今回の "Age appropriate"も音楽を選ぶ時に使われる重要な英単語です。

 

"Age" は皆さんもよく聞く「年齢、歳」を表す単語です。

 

"Appropriate”は「適切な」という意味なので、"Age appropriate" は「年齢に適した」という意味になります。

 

音楽療法をする上で、クライエントが好む音楽をセッションで使用する大切さは周知の事と思います。またそれと同じくらいに年齢に適した音楽を使用する事も重要とされています。どの年齢にどの音楽が適しているか、またふさわしくないか、という線引きは難しく簡単には決められないのですが、クライエントの尊厳を守る為にも大切な概念です。

 

アメリカで働いていた頃、ティーンエイジャーの子供たちと多くセッションをしていました。職場ではセラピストたちと数週間に1回、今ヒットしているポップスの曲を披露し合うという場がありました。ポップスの移り変わりは激しいですし、私自身年齢を重ねるにつれ若者の曲を聴かなくなっていたので、意識して自分のレパートリーをアップデートしないと追いつかないという状況だったので、ありがたい学びの機会でした。

 

またポップスには教育上良くない表現が使われている歌もあったので、そういった歌をリクエストされた時はどう対処するか、歌にどのような工夫をすれば使用できるか、などを話し合える貴重な場でもありました。

 

セッションで「本当に Age appropriate な曲を提供しているか?」を振り返ると、自分のレパートリーを見直すきっかけにもなります。マンネリ化していないか?同じ曲ばかりを使っていないか?高齢者施設やデイサービスにいる人を「高齢者」とひとくくりにして見ていないか?という風に自分自身のセッションや姿勢を振り返る機会にもなるかもしれません。

 

この冬休み(できれば定期的に)使用している曲が果たしてクライエントにとって "Age appropriate" であるかを見直してみるのはいかがですか?

 

 

 

 

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