小沼 愛子
皆さまこんにちは。今日のアメリカは感謝祭 (Thanksgiving day) の大型祝日で、私も休日となりました。
今回は、先週木曜日から4日間に渡って開催された、2017年度アメリカ音楽療法学会全国学術大会(2017 American Music Therapy Association Conference) のリポートです。
開催場所は、ミズーリ州セントルイス。会場のUnion Station Hotelは空港から地下鉄と徒歩で30分という便利の良さです。一方、ホテルは広々と趣のある建物ながらも内部にも周囲にもレストランやお店が少なく、不便を感じた参加者が多かった印象でした。
さて、いつものように大会の概要からお伝えします。
1日目(木曜日):午後7時から開会式
2日目(金曜日):朝8時から一般発表、ミーティング&イベントが夜遅くまで続く
3日日(土曜日):朝8時から一般発表、ミーティング&イベントが夜遅くまで続く
4日目(日曜日):午前中発表が続き、午後12:30から閉会式
パッとみた感じ4日間フルに開催されている印象を受けるかもしれませんが、実際の発表等は2日半くらいの勘定になります。とはいえ、多い時には同時進行で20本ほどの発表が朝8時から夕方までみっちり詰まっているので、相当な数になります。
また、日本音楽療法学会でよくある「基調講演」や「教育講演」のように有無なく全員参加で聴講する形式の講演はほとんどありません。大きめな講義がある間も、他の部屋で一般演題発表が行われていたります。
大会の前後には「CMTEコース」と呼ばれる、日本音楽療法学会の「認定講習会」にあたるものが多数開催されます。水曜日の朝からみっちりとCMTEコースを受講していた友人達は、開会式の前に「もうヘトヘト、」とかなり疲れた様子でした。
「開会式が夜なの?何故に?」と疑問に思われる方も多いようですが、AMTAの学術大会はいつもこのパターンです。
開会式は2時間にも渡り、日本音楽療法学会のものを比べる随分長いものですが、各賞の表彰式やライブ演奏なども含まれます。飲み物を持って参加している人もいたりして、大切な行事ながらもカジュアルな印象があります。
その後、午後9時にエキシビジョンがオープンし、ちょっとしたレセプションパーティーもその会場で開催され、午後11時まで続きます。
こんな感じで朝8時から発表が始まるのに夜遅くまで毎日何らかのイベントが開催されているため、全部参加することは不可能ですから、自分がいつどこに行きたいかを把握し、無理ないスケジュールを組むことが必須です。
こんな感じでいつも慌ただしいAMTA学術大会、今大会のテーマは、”A Mindful Approach to Music Therapy” でした。
テーマに沿った形で、「マインドフルネス探求」のために設置された部屋にて、トピックに沿った講義やヨガ、メディテーションが毎日行われていました。これは新しい試みでおもしろかったと個人的には思います。
思えば、いつの間にか、当たり前のように見聞きするようになった「マインドフルネス」という言葉ですが、「今一つよく意味がわからない」という声も頻繁に耳にします。
そのあたりを見越したように、「What Is Mindfulness Anyway? (マインドフルネスって何?)」という特別講義が今大会中に開催されたので、次回はその講義の内容紹介をしたいと思います。
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