No.190  就労支援における音楽療法

小沼愛子

 

久しぶりのブログ更新となりましたが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか?

 

今回はいつものボストンからでなく日本からの発信です。

 

この数週間日本のあちこちに滞在し講義やセッションなどをさせていただける機会にも恵まれました。先週三重に出向いた時のことが毎日新聞の記事になったと本会スタッフから連絡が入りましたので紹介させていただきます。

 

三重県伊勢市にある「ミューズラボ伊勢」という就労移行支援事業所 にて、利用者さん達、スタッフの方々とご一緒に音楽の時間を持たせていただきました。数ヶ月前に開設されたばかりの新しい事業所です。どんな場所か全く分からずドキドキしながらドアを開けたのですが、スタッフの皆さんの力の入りすぎないウェルカムな雰囲気にホッとさせていただきました。

 

直前までプログラムや参加者の皆さんについての情報をいただかなかったため、出たとこ勝負の即興的なセッションとなりましたが、大いなるプロセスを経てなかなか意味深い時間になったと思います。こういった事業所での音楽療法の試みはまだまだ新しく少ないのかもしれませんが、音楽療法の可能性の大きさを実感出来る体験でした。

 

準備がなかったことはともかく、事業所の代表者や社長さん、プロの音楽の先生方、新聞記者の方までいらっしゃるという、普段はあまり遭遇しない設定で最初はどうなることかと思いましたが、やはり「音楽の力は強大!」でした。ここに来て良かった、この仕事をしていて良かった、と思える訪問となりました。

 

以下、記事の掲載されているリンクです。

「音楽療法で障害者向け事業所『ミューズラボ伊勢』セッションなどで交流、自己表現育成/三重」

http://mainichi.jp/articles/20160914/ddl/k24/100/015000c

 

そして、以下、「ミューズラボ伊勢」のHPになります。

http://muselaboise.jimdo.com

 

 

スタッフの皆さん、利用者の皆さんに心からの感謝とエールを送ります。

 

この訪問は三重県で音楽療法士として広くご活躍の吉田豊先生の計らいで実現しました。その翌日は同県内で音楽療法の授業を持つ鈴鹿短期大学を訪ね、三重でのますますの音楽療法・音楽活動の発展が期待出来そう!と感じられる時間でした。

 

長い間このブログをお読みの皆様はお気づきかもしれませんが、本会なりの考えがあって、普段は自分達の臨床についてあまり書かないようにしています。今回のミューズラボの件に関しては、突然の新聞取材を快く引き受けて下さった皆様のおかげでこうして公に書けることにも大感謝です。

 

さて、このブログは仙台に向かう新幹線の中で書いています。

 

明後日から仙台で開催される、「第16回日本音楽療法学会学術大会」に参加する予定で、明日はその前日の講習会が開催されます。今回本会の他のスタッフが参加できないのは本当に残念なのですが、その分私がしっかりレポートを書けるように勉強してきたいと思ってます。

 

学会にいらっしゃる皆さん、是非仙台でお会いしましょう。

 

 

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