カタカナ語として普段使っているけれど、英語になると発音が違う単語を紹介しているこのシリーズ。
第三回目は「ウクレレ」です。
最近のハワイブームで一般の方の間でも習い事として人気のウクレレですが、英語では”Ukulele”と綴ります。ローマ字読みすると「ウクレレ」なのですが、英語では、語頭の母音をアルファベットの発音で読む事が多く、U=ユーなので「ユクレレ」といった発音になります。そして、多くの楽器のアクセントが後方につくように(violin guitar など)、ユクレレも「レレ」の方にアクセントがかかります。
発音は以下のサイトの「クイック再生」を参考にしてみてください。
http://ejje.weblio.jp/content/ukulele
母音をアルファベットの発音で読むと言うのは一般的な単語にも多く見られ、例えば最近人気の家具ショップ“IKEA = イケア”は。アメリカでは「アイキア」と発音します。I=アイ、E=イーなので、「アイキア」となるようです。しかしIKEAの本社スウェーデンでは「イケーヤ」と発音されるそうで日本語の方が本来の発音に近いのです。
音楽の用語にはヨーロッパから派生した言葉がたくさんあるので、日本語読みの方が本来の言葉に近いと言う場合も沢山あります。このブログではあくまで「英語」での表現の仕方を紹介している点をご理解下さい。
さて、英語読みに関しても「これが正しい!」と言えない場合も多々あります。
例えば、ギターを弾く方はよく使う道具の「カポ」のお話をしたいと思います。カポはギターの弦をおさえ、音の高さを変える事が出来る道具ですが、英語で“Capo”と綴り、「カポ」または「ケイポ」と読みます。
アメリカでは「ケイポ」と読む人が多いのですが、面白い事にある掲示板では「カポ・ケイポ」論争が繰り広げられています。「カポって読むよ!ケイポって読む人達、君たちはおかしい」や「アメリカではケイポだよ!」など、果てしなく論争が続いています。
このように、英語においても地域や時代、業界によって違う読み方や言葉の変化が見られ、なにが正しいか曖昧になってきた言葉もたくさんあります。このブログではアメリカ英語を主に紹介していますから、ここで紹介する英語が全世界において正しいとは言えませんのでその点もご注意ください。
最近では「ウマミ(旨味)」や「ポンズ」までもが英語として通じる時代になってきてますし、インドのエンジニアの方々は、「カイゼン(改善)」「カンバン(看板)」など日本の会社システムから学んだ数々の日本語を使用しているそうです。
シンガポールで話される英語は「シングリッシュ」、メキシコ系移民の人達が話す「スパングリッシュ」などもあり、英語が国際色豊かに変化する時代になってきました。
英語は大変多くの地域で使われているので、それぞれの地域、人種、文化、業界などで変化があるのは当然の事のように思われます。音楽療法を実践する上で広い見識が必要なように、英語を学ぶ時にもそういった配慮や柔軟なモノの見方が大切だと実感します。
(細江弥生)
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