細江弥生
アメリカでは、いくつかの州によっては音楽療法のライセンス化が進んでいますが、全米のほとんどの音楽療法士はトレーニング終了後に、まず「Board certification exam」というテストを受け「Music Therapist-Board Certified(MT-BC)」になります。
この認定資格は五年ごとに更新をしなければいけません。日本の認定資格と同じように期間内に定められたポイント分の講習や課題をこなし、更新の申請を行います。
またポイントを貯める以外に4年目に更新用のテストを受け合格すれば更新できるというオプションもあります。しかし2017年1月をもってこの「テストを受けて更新する」というオプションが廃止になるようです。
アメリカでもポイントを取得できるたくさんの講習が開催されており、5年以内に100ポイントを取得する事はさほど難しい事ではないのですが、それなりのお金がかかる為、ソーシャルメディア上では不満の声も上がっています。また、海外でMT−BCを維持するの事の難しさもあります。しかし、最近ではオンラインで講習を受けることも可能ですし、MT−BCの更新ポイントには様々な種類のオプションも用意されています。
例えば、論文を読みリサーチペーパーを書く、臨床で使う音楽を作曲する、音楽療法以外の講習や学会に参加する、自分がワークショップを企画し開催する、スーパービジョンを行う(バイザーとして)、論文でなくとも雑誌や本に記事を執筆する。。。などなど料金を押さえたり、アメリカにいなくてもポイントを取得する方法はたくさん用意されています。
音楽療法かけはしの会は、アメリカ以外の国でCBMTのクレジットを提供できる初めての団体として認定されました。今後も日本に住みながらもCBMTのクレジットが取得できるような講習会を今後も企画していきたいと思いますので、楽しみにしていただければと思います。
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