小沼愛子
第14回世界音楽療法大会レポートvol.2、前回ブログからの続きです。
3年後の音楽療法世界大会の日本開催決定で、この大会を少し身近に感じた方、関心が高まった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「世界大会」というと、何やらレベルの高いような気がしますが、実状は堅苦しくもなく、色々な意味でかなりおおらかな感じです。
発表がどんな感じで行われているかというと、これも実に様々なのですが、まずは色々な形式があることが特徴にあげられます。
韓国での大会でもそうでしたが、「スポットライトセッション」と呼ばれる「メイン」な感じのプレゼンテーションが、毎日午前中2時間、一番大きな会場で行われていました。
その他にも、「ワークショップ」、「ペーパー・プレゼンテーション」=30分の口頭発表、「ラウンド・テーブル」=ひとつのテーマを複数の人がプレゼンしディスカッションする形式、そして、「ポスター発表」と、色々な形式で一日中発表が展開されていました。
世界中から集まっただけあってその内容は実に様々であると同時に、「皆同じような活動をしているんだ」と、音楽療法士の共通点を認識出来るような発表も多かったと思います。
私自身はポスターでの小さな発表だったので気楽に構えていたのですが、質問に答えたりディスカッションしたりと、1時間以上しゃべりっぱなしでそれなりにエネルギーを使いました。色々とコメントもいただき有意義で楽しかったのですが、来ていただいた方々お一人ずつに説明することは難しく、時間が足りない(基本45分間)とも感じました。
実は、個人的には、自分の発表よりもどうなることかとドキドキしていたイベントがあったのです。それこそが、以前にこのブログでも呼びかけさせていただきました「日本語ミーティング」の開催です。
右の写真のような紙を3枚印刷して現地に持ち込んでいたのですが、なんと、これを貼ることの出来る掲示板が全く見つかりません。貼る場所を探して開催スタッフに尋ねたところ、たらい回しにあったあげく、「そういう場所は用意していないし、勝手な場所に貼られては困る。」と告げられる非常に残念な結果に・・・
これでは全く人が集まらないかも、と落胆しながらも何とか置いてもらえる場所を見つけて地味に宣伝した結果、13名の日本語を話せる方々が集まって下さいました。
ご参加下さった皆様、本当にありがとうございました!!!
このミーティング以外にも日本人の方々とお話できる機会が沢山あり、発表や学会のイベントに参加していない時間も非常に充実していました。
他には、岩手の音楽療法士智田氏のクライエントの皆さんによる手作りマスコットを、被災地からのメッセージを伝えつつ会場にいた人達に配る活動をお手伝いをし、色々な国の人達と直接お話できる機会に恵まれました。(智田氏による関連ブログ記事はこちら)
他の方々もおっしゃっていましたが、「普段出会う機会のないような人達に出会い、話す機会のない人達と比較的気楽にと話せる」という点は、このような国際大会参加の最大の長所のひとつだと思います。
さて、3年後の第15回世界音楽療法大会は、
2017年7月3日〜 7月8日に、茨城県のつくば国際会議場にて開催されるそうです。
今大会の倍の規模、参加者約2500人を目標に運営されると聞きました。スゴい!
もちろん、本会スタッフ全員が参加を考えています。
このブログをご覧になって下さっている方々にお会いできる絶好の機会にもなりそうで今から楽しみです。
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