小沼愛子
つい最近、このウェブサイトを通して私に届いたメッセージに興味をひかれました。
それは、見知らぬ企業からの広告メールです。
その企業が宣伝しているものは、「認知症リハビリ用ピアノ演奏装置」なるもの。
名前だけ見た時には、高齢者向けの音楽を奏でるピアノ自動演奏装置かな?と思ったのですが、私の想像とは全く違ったものでした。
まずは広告文を出来るだけ簡潔にまとめてご紹介します。
「認知症の治療方法として音楽療法に効果がある事は学術的に証明されています。通常、ピアノ演奏の鑑賞は”耳”からのみですが、この装置を使うと演奏音以外に演奏者の演奏状態を“発光表示”し、目と耳の両方でリアルに鑑賞できます。聴覚と視覚の両方の刺激による脳の活性化を大いに期待できます。」
これは一体、どんな代物なのか・・・イメージが明確にならないまま読み進みました。
「先日、認知症患者様に御参加頂き本装置を使用したコンサートが行われ大変好評でしたので御案内させて頂きます。」とありました。
実際の装置の映像をyoutubeで観る事が出来るというので早速チェックしてみました。
そこで私の見たものは!
お上手なジャズ・フュージョンバンドの演奏です。
カッコいいキーボードソロが続きます。
しかし、どう考えても認知症患者さん向けの音楽ではないような・・・
???
ともかくも、この「装置」について私が観たものを簡単に説明してみます。
キーボード演奏者の指の動きが、LEDライトの発光として客席側へ向けて反映される、というものでした。LEDは3色、キーボードの背の部分と並行に一列ずらり設置されていて、確かに演奏者が弾く音に合わせて光っているようにも見えます。
that's it!?
「現在、関係施設様及び病院等において無償貸し出しを行っており大変ご好評を頂いております。」
と、宣伝メールの最後に書かれていました・・・
皆様はこういった商品が「まるで音楽療法の一部」のように広告されていることをご存知でしたでしょうか?
もしご存知だったら、どのようにお感じになっていらっしゃるか、是非ご意見を伺いたいところです。
私個人は、実際に役立つソフトウェアや装置などの開発には多いに期待し、感謝し、応援もしているのですが、(今回のように)複雑な心境になる時もあるのが本音です・・・
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