小沼愛子
アメリカは今、日曜日の朝です。
今朝は特別な用事がなかったので、アラームなしでゆっくり寝ようと思っていました。目が覚めて時計を見ると、8時間半ほどもベットにいたようですが、そんなに寝た気がしません。
そうでした・・・
アメリカは今日からサマータイム(Daylight Saving Time)になったのでした。
毎年この日は、一時間分が消失するのです。
え?もう朝10時近い!お昼の約束に間に合うように起きなくちゃ、と思って慌てて起き上がりました。これが昨日までだったら朝9時前だった、という計算になります。
毎年この日は損したような、ダマされたような気持ちで過ごす上に、体調も狂います。
しかし、今日から日照時間が長くなって「春が来る〜!」という期待感が一気に高まります。(実際のところは、朝晩毎日氷点下という気温で道には雪が残っている状態ですが・・・)
一週間後には、聖パトリックの日(St.Patrick Day)という、アイルランド系の祝日があり、各地で大きなパレードなど、お祭り状態になります。
こちら北東部では、このお祭りも「春の訪れ」を感じるイベントの一つで、アイルランド系移民の多いこの地域では結構大きなお祝いごとです。
このブログで紹介してきたメアリーさん(83歳)もアイリッシュなので、先週のレッスンではアイルランド関連の音楽話題で大いに盛り上がりました。
そしてその日は、あの肝の据わったメアリーさんもびっくり!のことがありました。
「何かニュースある?」
といつものように聞かれたので、
「あります!」
と意気込んで話しました。
「今週から、新しい生徒さんを受け入れることになりました。なんと、94歳で盲目の初心者だと聞いています。」
とたんに、メアリーさんの目は丸くなりました。
「え!そうなの?それじゃあ、私はもうあなたの最高年齢生徒じゃなくなるのね。それはスゴいニュースだわ!自分が若く感じられるなんて、春が来た、という気分よ。」
と、大興奮で話すメアリーさん。
春を感じる理由は人それぞれですね。
皆様も、今週は春を感じることが沢山ありますように。
良い一週間をお過ごし下さい。
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Yuri Kimura (土曜日, 15 3月 2014 11:23)
小沼さんとメアリーさんのやりとりに、思わずほんわかした気持ちになりました。
小沼愛子 (土曜日, 15 3月 2014 12:48)
コメントありがとうございます。
メアリーさんは本当に素敵で、こんな風に年を取れたらなあ、と思うお手本のひとりです。パーキンソンの症状が前よりも顕著に出てきましたが、変わらずピアノも頑張っていらっしゃいます。これからもメアリーさんの応援をよろしくお願いします!