細江弥生
先日,勤務先の患者さん達と退院後にリハビリを自主練習でどう継続していくかという話になりました。
私が勤務している病院にはパーキンソン病の方が多く、多くの方が発声障害をもっています。声を大きく出す事や口腔機能を維持することはとても重要で、様々な練習を入院中に言語療法士や音楽療法士と共に行います。
しかし退院後、自宅で大きな声を出す訳にもいかず自主練習が怠りがちになる方も多いそうですが、カラオケ教室やコーラスクラブ、カラオケに通い継続して行っている方もたくさんいらっしゃいます。
そんな中で歌が苦手だと以前おっしゃっていた患者さんが、今はカラオケによく行って自主練習していると話してくれました。そして最近のカラオケは声量、抑揚、音程、リズムをチェックしてくれる採点システムもあるようで、とても励みになるそうです。
私自身は10年程カラオケに行っておらず、そんな採点システムがあるのか!と衝撃をうけました。
声量、抑揚、音程、リズムといえば、発声障害の方と音楽療法を行う時に重きを置いていることです。
それらの大切さをきちんと考えながら患者さんもカラオケに通ってくださっていた事がうれしかった一方、最近のカラオケボックス事情を知らない自分が音楽療法士として情けなくなりました。
あれほど退院してからの自主練習が勝負ですと言っておきながら、自主練習場として多くの方が利用するカラオケ事情を自分自身が知らなかったなんて。。。
その後すぐにカラオケに行きましたが、とっても楽しかったです。私自身もはまってしまいそうです。
音楽療法の学術的な事だけではなく、一般の方にとっての「音楽事情」をアップデートする事も大切ですね!
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