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細江弥生
大きな模造紙に書かれた見やすい歌詞幕。集団音楽療法でよく使われるツールの一つです。
歌詞幕は、よくクルクルっと丸められて収納されているのを見かけますが、ある日私の知り合いが歌詞幕を本棚に収まるくらいの長方形に折り、本のように整理整頓しているのをみて、なんて良いアイデアだ!と思いました。
もう実践されている方も多いかもしれませんが、「模造紙は丸めて収納するもの」と思い込んでいた私には「発想の転換」的なアイデアでした。折って収納する方法には以下の様な利点があると思います。
1、折る事によってサイズが小さくなるので小さなスペースに大量の歌詞幕が収納できる。
2、本棚に収まるサイズなので他の楽譜と同じ場所に収納できる。また見出しをつけ「あいうえお」順に整理すれば、必要な時に取り出しやすい。
3、丸まった形を逆方向にのばす必要がないので破れるリスクが減る。
4、かばんに収納できるサイズなので、様々な施設に出向する音楽療法士は楽譜等と一緒に持ち運びができて便利
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また、私の知り合いは模造紙の周りと折り線の裏側に透明のテープで補強をしていました。
(← こちらがその写真。)
こうすると、紙がうんと長持ちするそうです。
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見せていただいた歌詞幕のひとつがこちら →
10年も使い込んでいるとは思えない綺麗さです。
本会ブログ「音楽療法士の為の楽器のメインテナンスについて Vol.1」&「音楽療法士の為の楽器のメインテナンスについて Vol.2」で、「楽器や道具のメンテナンス、保管方法を工夫するだけで長持ちさせることができる」という内容が紹介されていますが、歌詞幕もこういった方法で保存する事によって長持ちするのだなと思いました。
丸めて保存する利点も私が知らないだけであるのかもしれません。あなたはどちら派ですか?
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