小沼愛子
昨日、毎月読むのを楽しみにしている「伊賀音楽療法研究会メールマガジン」の1月号が届きました。
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今月号に私の記事が掲載されたので、その記事をこのブログ用に編集して数回に渡り紹介させていただきます。メルマガに掲載されているままでなく、「音楽療法かけはしの会」のブログを読んで下さっている皆様の為に色々書き足して大幅編集して掲載しますので、すでにメルマガをご覧になった皆様も是非お読みになって下さい。
さて、今回のテーマは「音楽療法関連の面接について」です。
私は昨年末にある仕事の面接を受ける機会があり、それについて色々と考えている時にふと思ったのは、「音楽療法士というのは、面接を受ける機会の比較的多い職業なのではないか?」ということでした。(もちろん一概には言えないとは理解しています。)
アメリカに住んでいるせいもあると思いますが、実際に、私の身の回りだけでも、仕事やインターンの面接を受ける、もしくは受けた、と言っている音楽療法士・学生を頻繁に見かけるのです。
アメリカの音楽療法教育にはインターン制度が組み込まれており、インターンの為の面接も、仕事の面接と似たような質問をされることがよくあります。もちろん仕事の面接のようには細かくはないのですが、次に挙げるようなことが訊かれるのは普通だと思います。
「なぜこの会社・施設でインターンをしたいのですか」
「インターン中に何を成し遂げたいと思っていますか」
「なぜこの仕事をしたいのですか」
「あなたの長所と短所は何ですか」
など、他業種の面接でもよくありそうな一般的な質問もあれば、
「音楽療法とは何ですか」
「あなたの音楽療法の哲学はどんなものですか」
「あなたの音楽療法のアプロ–チは何ですか」
など、音楽療法関連の質問も多いのも通例です。
それに加えて、
「この音楽療法アプローチについて説明して下さい」
「この疾患にはどんな特徴があるか説明して下さい」
「クライエントがこのような行動をした時あなたならどうしますか」
「このグループの為にどんな音楽やアクティビティーを使ってセッションを行いますか?」
など、特定の事柄の説明や特定の設定内でどうセッションをリードするか、ということも訊かれたりします。
インターンの為の面接の大多数は、「プロの音楽療法士が音楽療法の学生を面接する」という形が大多数ですから、音楽療法そのものについての話が多くなるのは必然的と言えるでしょう。
そして、仕事やインターン先を探す以前に、音楽療法学部に入る為に面接やオーディションを受ける必要のある大学も複数あります。それはその大学の入学試験とは異なり、「すでにその大学に入学し勉強しているのに音楽療法の勉強をする為にはさらにオーディションを受けなければならない」というシステムなのです。何を隠そう、私の出身大学がそのシステムを取っていて、一回目に音楽療法学部に入る為の面接を受けた時、「英語力が足りません」ということで見事に落とされました、、、
その後無事に受かって音楽療法の勉強が出来たために今の自分があるわけですが、「これで受からなかったら、私は何の為にアメリカくんだりまで来たの?」と、当時はそれなりに悩むような出来事でした。
このように、私達の音楽療法人生を左右しかねない「面接」について、次回はより深く書いていきたいと思います。
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