小沼 愛子
2011年7月5日から、韓国ソウル市、淑明女子大学(Sookmyung Woman’s University) にて5日間に渡って行われた、第13回音楽療法世界大会(13th World Congress of Music Therapy)に参加しました。
この学会は近年では3年に一度、世界音楽療法連盟(World Federation of Music Therapy)の主催で1974年より世界各地で開催されています。13回目の今大会は初のアジアでの開催となりました。
当 然のことながら開催国である韓国からの参加者が圧倒的に多く、続いて人数の多かった日本からの参加者を合わせると全体参加者の半数を超えていました。中国 やその他のアジア諸国から参加されている方も多く見られました。アジア人が参加者の大半をしめるという現象は、音楽療法関連の国際大会では過去になかった ことかと推測されますから、アジアの音楽療法発展に大きな意味を持つ大会となったのではないでしょうか。
個人的には、やはり、国際大会ならではの実りが多かったと感じています。世界45カ国集まった音楽療法士達と情報や意見の交換が出来た事、様々な形の音楽療法や関連事情を知ることが出来た事は大いなる刺激となり、参加して良かったと心から感じられる大会でした。
チリや中国での大震災後の音楽療法についてのプレゼンテーションは、今後の日本の被災地などでの音楽療法の進め方を考えるにあたって参考になる内容もあり、 参加後、他の日本人音楽療法士の方々と関連事項について話し合う機会にも恵まれました。オープンに質問や意見交換の出来ることが非常に大切であると感じる 機会でもありました。
日本から参加している音楽療法士の方々のプレゼンテーションに感銘を受けたり、自分の行ったプレゼンテーションや意見交換を通して、国は違っても「同じ志を持つ人」達と強いつながりを感じられたことに励まされ、今後の自分の音楽療法士として在り方を深く考えさせられる貴重な機会にもなりました。
声をかけて下さった方々、疑問に答えて下さった方々、一緒に過ごして下さった皆さん、本当にありがとうございました。発展途上の自分、そして音楽療法分野ですが、国内外、特定のメソッドやアプローチに捕われることなく、広い視点を持って活動していくことの重要性を再認識しています。
大会開催中、中井弥生さんと私の二人で活動した内容を、後ほどこのブログにて報告させていただきます。
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